【中途採用で最大30万円】早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)とは?

2026.07.08

お役立ち情報

中途採用を拡大し、採用した人材の賃金を前職より5%以上引き上げた事業主は、1人あたり最大30万円(1年度あたり20人分まで)の助成を受けられる可能性があります。それが「早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」です。この記事では、受給までの4ステップ・主な要件・見落としがちな注意点を、浦添市のneo社会保険労務士法人が整理してお伝えします。

早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)とは

「早期再就職支援等助成金」は、厚生労働省が実施する雇用関係助成金のひとつで、複数のコースで構成されています。そのうち「中途採用拡大コース」は、中途採用者の雇用管理制度を整備したうえで中途採用を拡大し、採用者の賃金を雇い入れ前より5%以上上昇させた事業主を支援する制度です。

もともと「中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)」として運用されていましたが、令和6年4月に労働移動支援助成金と統合され、現在の名称になりました。人手不足のなか即戦力人材を確保したい企業にとって、採用コストの負担を軽くできる制度です。

助成額は1人あたり最大30万円

助成は「通常助成」と「成長要件加算」の2段階です。1年度・1事業所あたり、支給対象者20人分を上限に支給されます。

区分 金額(1人あたり) 主な条件
通常助成 20万円 中途採用率の拡大+賃金5%以上アップを達成
成長要件加算 +10万円 一定の成長性が認められる場合(下記)
最大 30万円 上限:1年度・1事業所あたり20人分

成長要件加算は、次のいずれかを満たす場合に上乗せされます。

  • 経済産業省の「ローカルベンチマーク」による財務分析の総合評価が「B」以上であること
  • 直近2年度を比較し、従業員1人あたりの平均給与額を5%以上上昇させていること

受給までの4ステップ

STEP1:採用前に「計画届」を提出

採用活動を始める前に、管轄の都道府県労働局へ「中途採用計画」を届け出ます。提出できるのは計画開始日の6か月前から、開始日の前日まで。この計画には、採用予定の職種・人数や、中途採用者に適用する雇用管理制度(労働時間・評価・福利厚生など)を新規学卒者と同等に整える内容を盛り込みます。雇い入れた後からの提出は認められません。

STEP2:正社員として雇い入れ、前職より5%以上の賃上げ

期間の定めのない(無期・フルタイムの)労働者として中途採用者を雇い入れ、前職の賃金より5%以上高い賃金を支払います。この5%以上アップは、雇い入れ後6か月間の各月すべてで満たす必要があります。

STEP3:中途採用率を5ポイント以上拡大

計画期間中の中途採用率を、前年同期と比べて5ポイント以上向上させます(例:30%→40%で10ポイント上昇)。または、計画期間中の中途採用率を50%以上にする方法でも要件を満たせます(この場合は計画期間1年が条件)。

STEP4:要件を満たして20〜30万円を受給

採用者の6か月定着(離職率20%未満)などを確認したうえで、計画終了後に支給申請します。通常1人20万円、一定の成長性が認められる場合は10万円が加算され、最大30万円を受給できます。

主な支給要件

対象となる事業主

  • 雇用保険の適用事業所であること
  • 出勤簿・賃金台帳・労働者名簿などを整備・保管していること
  • 計画届の提出日前6か月〜支給申請日までに、事業主都合の解雇等をしていないこと
  • 常時雇用する労働者が301人以上の企業は、正規雇用労働者の中途採用比率をインターネット等で公表していること(追加要件)

対象となる労働者

  • 中途採用として雇い入れた方(新卒・新卒と同枠採用は対象外)
  • 雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者であること
  • 期間の定めのない労働者であること(パートタイムは対象外)
  • 雇い入れ前1年間に、自社や密接な関係にある事業主で就労していないこと

賃金の要件(5%アップの中身)

対象となる賃金は「毎月決まって支払われる賃金」(基本給および諸手当)です。
時間外手当・休日手当・通勤手当・家族手当などは含みません。この賃金が、前職より6か月間すべての月で5%以上(賃金上昇率1.05以上)高いことが求められます。前職の賃金は、給与明細・離職票・退職時の証明書など(本人の同意がある書類)で確認します。

活用前に押さえたい注意点

  • 計画届は「雇い入れる前」が絶対条件。採用してからでは申請できません。まず計画届の準備から始めてください。
  • パート・有期契約は対象外です。無期・フルタイムでの採用が前提となります。
  • 5%の賃上げは6か月間すべての月でクリアが必要です。諸手当の扱いにも注意しましょう。
  • 助成金の要件・金額は年度によって変わることがあります。申請前に必ず最新のガイドブックや管轄労働局でご確認ください。

まとめ

早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」は、中途採用の拡大と賃金アップに取り組む事業主が、1人あたり最大30万円を受給できる制度です。
ただし、計画届の提出タイミングや要件の確認を誤ると受給できなくなるため、採用計画の段階からの準備が重要になります。

「うちの会社も対象になる?」「計画届はいつまでに出せばいい?」——そんな疑問は、浦添市のneo社会保険労務士法人までお気軽にご相談ください。 御社の状況に合わせて、対象になるかどうかの確認から申請サポートまでお手伝いします。

初回ご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。

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